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【世界一ちょうどいい大人のショーパン】 頂上ドレスショーツ&ベルトが大人の夏を5倍楽しくする理由

日本人は「ショーツは子どもが着るもの」であって「あくまでカジュアルなアイテム」という固定概念が根強い。しかし服飾の歴史を紐解いてみれば、英国を散々に苦しめたグルカ兵が愛したグルカショーツしかりアイビーリーガー御用達のマドラスショーツしかり、ショーツはトラディショナルな着こなしのなかで咀嚼されてきた。

実際に、ドレスコードにおいてはショーツとロングホーズを組み合わせはスラックスと同等のフォーマルウェアとして扱われることがその証拠だ。にも関わらず上述のようなイメージがあるのは、ひとえに大人が着るに相応しい品格を備えたショーツが少ないせいだ。

そこに不満を抱いた干場編集長の「大人が穿いた時に品があってカッコいいショーツを作るべし」という鶴のひと声からはじまったのが、この「頂上ドレスショーツ」プロジェクトだ。

あえてショーツに「ドレス」を付けた理由

まず出来上がった実際のアイテムをチェックして干場編集長がお気に入りだった点が、まずはスラックスをカットオフしただけでは出せない極上美脚なシルエット。ワタリはツーアウトプリーツで、しかも浅めなタックにつき、立体感はありつつもスッキリと穿きこなせる。

「タックがしっかり入ってるので、ポケットに手を突っ込みやすいのもいいですね。ノータックだとお札を取り出す時に大変だったりして、ああいうのは気恥ずかしいでしょ」と干場編集長が言う通り、使い勝手も手抜かりがない。

そしてドレス感を強調しているのが、オーダースーツよろしく用意された持ち出し(ウエストの生地が出っ張った部分)。さらにはアイロンワークによってウエスト背面はせり上がるように深めになっており、屈んだ時にタックインしたシャツの裾が乱れる心配もない。

さらにウエスト部分のこだわりがもうひとつ。ドレスパンツの場合、ウエストバンドの裏にはマーベルトを貼ってシルエットを保つことが多いものだが、頂上ドレスショーツではアイロンワークによってしっかりとクセ取りをしてあるため、より自然なフィット感を実現している。

手仕事の温かみを追求した日本の職人製

そしてこの頂上ドレスショーツ、実は「匠シリーズ」のアイテムでもある。つまりは、日本の職人技術が込められたこだわりの逸品ということ。

縫製を担当したのは、トラウザーズの仕立てに長けた長野アルプス株式会社。諸澤によると、かつて長野はボトムス縫製の聖地として知られていたが、海外生産が主流になるにつれてファクトリー数は減少の一途を辿っていった。そのなかでも同社はハイブランドからセレクトショップのオリジナルまで現在も一手に生産を手掛けている稀有な存在だ。

同社は「手仕事の味を残した温かみ」を大事にしていることでも知られており、素材ごとの厚みやクセに応じて手裁断を組み合わせるほか、身体の曲線に沿うようにアイロンワークはすべて手作業でおこなうと念の入りよう。

長野アルプスの手仕事へのこだわりについては今後工場取材など詳しくレポートする予定につき、まずはその製品で仕事の確かさを味わってほしい。

スタイリングを選ばない、鉄板カラーの白と紺

次は着こなし方についても考察してみよう。
「何本か持っておくのがオススメです」と干場編集長もお気に入りなカラーがホワイト。クリーンで知性を感じさせるだけでなく、大人の色気も兼ね備えたコーディネートを作ることが可能だ。 しかも絶妙な生地厚のおかげで、インナーウェアの色が響きにくいよう配慮してある。

干場編集長は鉄板の紺×白で着こなしたが、諸澤は「ピンクのリネンシャツやニットTと合わせて着たいですね」というように、夏らしいはつらつとした装いにもフィットしてくれる。

そして、トップスのカラーを選ばない万能カラーのネイビーはTシャツ1枚でも絵になる抜け感がポイントだが、干場編集長はあえてのワントーングラデーションでコーディネートしてシックに。

一方で荻山はネイビーショーツにリネンシャツとエスパドリーユでコーディネート。ネイビーと言っても非常に濃い染めのため、下半身がギュッと引き締まることがお分かりだろう。ベルトなしでタックインして穿いてもキマるのは、やっぱり「ドレス」だからこそ、と言えるのだ。

ドレスなショーツと好相性を描く、飛び道具的ベルト

そしてショーツに欠かせないアイテムと言えばベルトということで、ベルトも同時に発売することが決定!  ただし、弊誌読者は既に定番の幅と長さとカラーのベルトは既にお持ちのはず。そんな皆さんのワードローブに加えていただきたい飛び道具として作ったのが、この「頂上ディアスキンベルト」だ。

製造を担当したのは数々の名門メゾンの製品を手掛けてきたイタリアのファクトリーブランド、アンドレア・グレコ社。トラディショナルに遊び心を加味したもの作りを得意とする同社だが、今回は「遊び心を存分に発揮してくれ」とオーダーしたところ、ドレスショーツのアクセントとして最適な1本が完成したと言う次第だ。

干場編集長のように剣先を少し垂らして締めれば、オーセンティックな白シャツ&ブラックスラックスのコーデにもあっという間にこなれ感が出るだけでなく、ネクタイのように絡めるといったアレンジも可能。

それも革のカシミアとも称されるしなやかなディアスキンを素材に使いつつ、表も裏も銀面がくるように2枚の革を貼り合わせているため。さらに言えばディアスキンは伸縮性に富んだ素材のため無用な締め付け感も少なく、繊維内に含まれるコラーゲンのおかげで水にも強いため、雨に濡れても固くなりにくいのも嬉しいところだ。

頂上黒ブレに加えてドレスショーツにディアスキンベルトと、一挙に3アイテムが同時発売につき、3つすべて手に入れて組み合わせればこの先ずっと夏の装いの心配は無用、という完璧なコーデが完成する。 特にショーツはカラバリも含めて入手しておくことを、自信をもってお勧めする。